うつ病の高齢者でも有料老人ホームに入居可能
現役世代のうつ病が深刻化しているのと同時に、高齢者のうつ病も増えてきています。
その理由は親しい人との別れ、特に配偶者を亡くした事をきっかけに発症してしまうケースが多いです。
うつ病を発症してしまうと家族もなかなか介護をする事が難しくなり、老人ホームへの入居を考える家庭も少なくありません。
老人ホームなど介護施設では、病院と併設されている所もあるので有料老人ホームでならうつ病患者でも入居する事が可能です。
しかし、専門知識がなくうつ病患者の入居を拒否している所も少なくないので、施設選びは肝心になります。
入居困難の場合について
うつ病は精神的要因が大きい病院ですが、症状は頭痛や肩こりなどの身体的なものから、倦怠感や集中力が欠けるといった症状があります。
入居が断られてしまう理由で重要になるのが食欲不振です。
食欲不振になってしまう理由は様々ですが、ひどくなると何日も食べずに健康状態にも影響が出てしまう恐れがあります。
老人ホームは介護施設であり医療施設ではないので、うつ病の治療や強制的な栄養補給をする事はできません。
なのでうつ病が原因で食事が取れない場合だと、入居を断られるケースがあります。
認知症患者を受け入れている施設を選ぶ
認知症はうつ病と同じく精神科によって治療が行われます。
ですので、認知症患者を受け入れている老人ホームであれば、うつ病を持った高齢者も入居できる可能性が高いです、
また、認知症の対応を理解しているスタッフが常勤しているので、うつ病患者の対応にも慣れていると言えます。
家族にとって認知症の高齢者と生活する事で、状態が悪化しないか不安になる方も多いですが、実は認知症の方との生活はメリットもあるのです。
認知症の方は他人に頓着しない方が多いので、楽しい気分の時はおしゃべりに付き合ってもらえます。
また、倦怠感などからそっとして欲しい時は、認知症の方は構わないでいてくれるのです。
他人に頓着しない性質からうつ病の高齢者も気楽に生活ができ、正しい対応で介護を受けられるので治療を続ければ前向きになる可能性もあります。
状態が悪くなってしまった時の対応
万が一、うつ病の状態が悪化した場合には病院を受診し、場合によっては入院治療を検討する必要があると言えます。
ただし、すでに老人ホームの入居済みで入院をなった場合、3ヶ月以上だと退去を求められる事も少なくありません。
短期の入院でも、入院を繰り返すようなら施設に迷惑をかけてしまいます。
なので、退院後は違う施設への入居も検討するように対応しましょう。