こんにちは!ハピネス老人ホーム紹介センターの飯島です!
今回は糖尿病について書いていきたいと思います!

糖尿病は高齢者に多くみられる生活習慣病の一つで、老人ホームなどの介護施設でも重要な健康管理項目です。血糖値が慢性的に高くなる病気であり、原因はインスリンというホルモンの分泌不足や働きの低下にあります。糖尿病には1型、2型、妊娠糖尿病の3種類がありますが、日本では生活習慣や加齢によって発症する2型糖尿病が大部分を占めます。
初期には自覚症状が少ないため、定期的な健康チェックで早期発見することが大切です。進行すると、のどの渇き、多尿、体重減少、倦怠感などが現れ、放置すると網膜症・腎症・神経障害といった合併症を引き起こす危険があります。

老人ホームでは、入居者一人ひとりの健康状態に合わせて食事・運動・薬物療法の3本柱で血糖コントロールを行います。食事面では、管理栄養士が低GI食品や食物繊維を多く含む献立を工夫し、食べる順番や量を調整することで血糖上昇を防ぎます。運動面では、無理のないウォーキングや体操、レクリエーションを取り入れ、インスリンの働きを高めます。薬物療法では、看護師が服薬やインスリン注射をサポートし、低血糖発作を防ぎながら適切に管理します。

代表的な薬剤には、インスリンの効きを高めるメトホルミン(ビグアナイド薬)、食後の血糖上昇を防ぐDPP-4阻害薬やSGLT2阻害薬、注射タイプのGLP-1受容体作動薬などがあります。近年は、SGLT2阻害薬やGLP-1作動薬が体重管理や心血管疾患の予防にも有効で、高齢者にも適した治療選択肢となっています。

さらに、老人ホームでは定期的な血糖測定やHbA1c検査を行い、医師と連携して薬剤や生活習慣の調整を行います。

糖尿病は「一生付き合う病気」ですが、老人ホームでの継続的な見守りや医療・介護スタッフによるチーム支援により、重症化を防ぎながら安心して生活を送ることが可能です。食事・運動・服薬のバランスを整え、医療機関と連携することで、入居者の生活の質(QOL)を維持し、健康的な老後を支えることができます。
以上、ハピネス老人ホーム紹介センターの飯島でした。
糖尿病とは?症状・治療・合併症予防を解説|訪問診療でできること『横浜ホームクリニック』
https://yokohama-home.clinic/2025/06/24/diabetes/
(2025年11月5日閲覧確認)