あまり知られていない【高次脳機能障害】とは!
・高次脳機能障害について
高次脳機能とは、人間の脳の記憶、思考、判断をする高度な脳の機能のことです。
記憶、思考、判断の機能を失ってしまうことを「高次脳機能障害」と言います。
注意散漫になり、記憶能力が低下し、感情のコントロールができなくなって生活に支障をきたします。
・高次脳機能障害の主な原因
高次脳機能障害の主な原因は、脳卒中(脳梗塞、くも膜下出血、脳出血)です。
次いで、交通事故などによる頭部外傷や脳腫瘍、脳炎、低酸素脳症などがあげられます。
ご高齢になるにつれて、脳卒中によるものが多くなります。
・主な症状について
失語症(聞く、話す、読む、書くことが困難になる)、記憶障害、注意障害
(注意散漫になる)、遂行機能障害(目標を設定し、計画的に行動することなどができなくなる)
です。
・最後に
高次脳機能障害の症状の多くは、外見には表れにくいものです。
そのためご本人様やご家族様、周囲の方が気が付くまでに時間がかかり場合が多いです。
しかし、早期に気が付くことができれば、計画的な治療を行うことで
回復へ近づくことができます。
症状が重複していることが多く、お一人お一人の状態は異なります。
事故や入院したらすぐに現れる場合もあれば、退院して
何年後かに突然発症することもあります。
外見上とても分かりにくく、ご本人が自分の症状を認識できないことも
多くあるのがこの障がいの特徴で、ご家族様やご友人の方が気づくケースも多々あります。
もし、ご家族の方が脳梗塞や交通事故などで頭を強く打った場合などは、よく様子を見てあげてくださいね